寺社仏閣めぐり
2006年 08月 29日
図版1 吉野町の薬屋に置いてあった蛙像
奈良県は歴史的にみても、大和朝廷や平城京等、天皇や政治の中心地となった地域であるし、歴史的建造物がよくみられます。
奈良県中部に位置する吉野山も修験道の根本道場の地であり、世界遺産に指定されている素晴らしい場所です。
友人が鬱病に悩み、昨日もうつうつするとの事で、霊気を与えてくれる山に行きたいという話を聞いて、今日は思い切って二人で吉野山へドライブし、寺社仏閣を巡り『氣』を頂く為に巡礼して来た。
午前中は、吉野山のお寺をめぐる。
2005年9月から2006年8月末まで世界遺産登録記念「吉野山寺宝めぐり」が催され、普段は拝めない仏像や宝物を拝観する事が出来ました。
ちなみに、吉野山は鎌倉末期・南北朝時代の天皇である後醍醐天皇が、足利尊氏の離反により吉野入りをされた山です。吉野に南朝を樹立されましたが、此の地でお亡くなりになりました。後醍醐天皇がまつられている祠(ほこら)も拝んできました。手作り感のある白い狐様が守る祠です。
吉野町で寺社参拝、寺宝めぐりをしました。
ルートは次の通り。
吉野神宮
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金峯山寺蔵王堂(きんぷさんじざおうどう)
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東南院
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大日寺
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喜蔵院
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竹林院
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桜本坊
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善福寺
吉野山以外にも巡ったので、詳しく覚えてはいませんが、記憶にあるのは観世音菩薩、愛染明王、天狗立像、薬師如来坐像など。
門戸を閉められているお寺もありました。殆どは真言宗のお寺なのかもしれません。
護摩壇や加持祈祷の場所があったので。凄かったー格好良かったー!!!
友達のうつうつの気持ちを晴らそうと思い、できたら「薬師如来」のあるお寺に行けたらいいなぁと思っていたので(薬師如来様は病気、怪我から救って下さるので)。。。本当にご縁とは凄いもの。何と吉野町の寺社仏閣巡りで最後の最後に巡礼した「善福寺」さんのご本尊が「薬師如来」様だったのです!
これには私も友人も大感激、大感動で、しかもここのお住職さんが明るくていい人なのです。ずっと巡礼をしていて、どのお寺でもそこで働いていらっしゃる僧侶の方とお話しできる機会が全くなかったのに、「善福寺」さんだけは話しかけて頂いて「どうぞ上がって見ていって」とおっしゃって頂き、中の「十二神像」の日本画の作品を拝観させて頂きました。お茶やコーヒーまで出して頂いて、お住職さんに病気の事について相談に乗って頂きました。
話の中で学んだ事。
鬱病にかかる人達は希望が大きく、それが現実にかなわないから鬱病にかかる人が多いという事です。仏教的に言えば「求不得苦」(ぐふとっく)と言い、人間が苦しむ「四苦八苦」の四苦のうちの一つです。
これは字のごとく、求めすぎて得る事が出来ず、苦しむということ。それが鬱病として苦しむ事になる。鬱病でなくても希望が叶わなくて苦しむ事はあるし、人間誰しもが経験するであろう事です。
特に夢が大きいと、人より偉い立場に立ちたいとか、自分が上になりたいとか、人から尊敬されたいとか、地位や名誉を得たいとか。。。そうした社会的な身分への夢などは特に、かなわないとショックが大きくなるようです。求めるもの、例えばお金や愛欲、食欲、物欲など、とにかくあらゆる「欲」が人間にはあるが為に、得る事ができなければ苦しむ。
そうした苦しみから逃れる為には、「知足」を理解する事が大事です。
自分は満たされている、足りているということを知る必要があるのです。
そうすれば自ずと「欲」はなくなり、苦しみからも解放される。
賽銭箱へお金を入れる事も「欲」を捨てる意味があるそうです。
そして、密教についても教わりました。
高野山の立体曼荼羅の事や、命の輪廻転生の意味、空になる事
十二神像の意味と神仏の役割など、とても勉強になりました。
般若心経の真言やお遍路参りの真言が書かれた服を見せて頂いたりしました。
美しい文字で、とにかく勉強になりました。
「善福寺」さんで加持祈祷をお願いされている京都の方の染め物展を紹介して頂き、来月に観覧する事になり、作品も一点みせてもらいました。花をモチーフにした作品。
お寺で美術品もみれました。。。
その後は「水分神社」(みくまりじんじゃ)へ参拝しました。
to be continue
by nature-lives
| 2006-08-29 19:05
| 日記